特許資料をAIでレビューする前に、基準となる原文、レビューの範囲、修正後に残す記録を整理しておきましょう。発明資料と請求項・明細書を案件ごとにまとめ、AIの提案とユーザーが採用した修正を区別しておくと、次のレビューで確認すべき点が明確になります。
原文とレビュー対象の文書を区別しましょう
発明の技術内容や主要な構成を説明する資料を集め、今回レビューする請求項や明細書のバージョンを決めておきましょう。原文を参照資料として残し、修正対象の文書と区別しておくことで、変更された表現を発明の内容と照らし合わせて確認できます。
Patentyの新規プロジェクトの発明資料には、PDF、Word、PowerPoint、HWP(.hwp)、画像、Markdown(.md)などをアップロードできます。HWPXやパスワードで保護された文書は、PDFまたはDOCXに変換して用意してください。変換したファイルも、元の資料と区別できるようにしておくとよいでしょう。
レビューの範囲と残す文言を決めましょう
レビューを依頼するときは、「全体的に修正してください」ではなく、確認する項目と修正の方向性を具体的に書きましょう。たとえば、用語、図面の符号、請求項の整合性のうち何を確認するかを決め、該当箇所も指定する方法です。Patentyは、依頼されたレビュー・修正の方向性に沿って明細書と関連資料を分析し、修正案を作成します。
残しておきたい重要な文言も、あらかじめ決めておきましょう。Patentyでは変更前後を比較し、残したい文言をロックできます。先行文献も併せてレビューする場合は、比較結果だけでなく、入手した文献の原文と引用の根拠を確認し、検索範囲や資料の入手状況にも目を通しましょう。
修正案とレビューでの判断を一緒に記録しましょう
AIが提案した文言は、変更前後を比較したうえで、採用するものを選んで反映しましょう。修正履歴には、変更した文とともに、どのレビュー意見を反映したのかも残しておくとよいでしょう。Patentyは、保存済みバージョンの比較、以前のバージョンへの復元、作成者別の変更履歴やレビューでの判断の確認に対応しているため、次のレビュー担当者は文書と判断の経緯を併せて確認できます。
記録をダウンロードして保管するときは、含まれる範囲を確認しましょう。Patentyの作業履歴ガイドによると、現在の監査記録パッケージでは、明細書・請求項・レビューでの判断の記録を、PDFレポートと検証用の記録ファイルを含むZIPで提供しています。図面・拒絶理由への対応・先行技術調査の記録は含まれないため、それらの資料は別途整理しておきましょう。